突然の豪雨と雹(ひょう)のため、
停電となりました。
蝋燭があったので、点けました。
我が子が、手を合わしました。
「 ? 」と思い、家内に訊くと・・・
「 たぶん、お父さんが、仏壇に礼拝してるからじゃない? 」と。
たった、1歳4か月の子どもですが、
あなどれないなー。
そして、ロウソクの光に照らされた、ワタクシの影が・・・
それを、子どもが見て、少し驚いていました。
今の暮らしに
顕著に感じるほどの「 影 」が浮かび上がることは、あまりない。
とても明るい蛍光灯に照らされている。
それは、「 消える 」という不安がない。
ロウソクは、風が吹くと消える。
燃え尽きると、消える。
少しづつ無くなっていくロウソクを見つめながら
「 あと、どれぐらいの時間、点いているんやろ? 」
「 これが無くなったら、真っ暗やなぁ・・・ 」
という、不安もない。
しかし、この不安定さが「 人間味 」なのではないだろうか?
不安定だからこそ、危うさがあるからこそ、考えるのではないだろうか?
だからこそ、心が豊かなのではないだろうか?
やはり、火のある暮らしをしたいと思う。
毎日、その、儚(はかな)い炎を見つめながら、
いろんなことに想いを馳(は)せたい。